電通、チェコのデジタルエージェンシーを買収

2016年3月9日 14:39

 電通は9日、海外本社「電通イージス・ネットワーク」がチェコの有力デジタルエージェンシーアドエスクプレス(Adexpres.com)の株式100%を取得することで合意したと発表した。買収によってデジタル領域のサービスを強化し、チェコのほかに中欧、東欧での同社グループの競争優位を高めることを狙うという。

 同社によると、アドエクスプレス社は設立が2008年で、デジタルメディアに関する戦略策定とプランニング、広告枠の買い付けなどのサービスを手掛ける。チェコで最も成長が速いデジタルエージェンシーの一つという。2014年12月期の売上高は6,100万チェコ・コルナ(約2億8,000万円)。

 傘下にはデジタルクリエーティブ・エージェンシーのビストロ社(Bistro)、ソーシャルメディアに強みを持つ「」ビストロ・ソーシャル社(Bistro Social)、モバイル・コミュニケーション戦略やアプリケーション開発を専門とするモバイル・インターネット社(Mobile Internet)を保有している。

 電通は今後、アドエクスプレス社を「電通イージス・ネットワーク・チェコ&スロバキア」に組み入れる予定という。

 電通グループのメディア・コミュニケーション・エージェンシーであるカラ(Carat)の世界広告費成長率予測によると、チェコの2014年のデジタル広告費は、前年比で5%増だった。2015年、2016年はいずれも7%増になる見込み。

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