旭化成、ドイツに新会社―欧州のマテリアル領域事業を集約

2016年3月9日 14:19

 旭化成は9日、ドイツのデュッセルドルフ市に「旭化成ヨーロッパ」を設立し、4月1日に営業を開始すると発表した。欧州ではこれまで事業ごとに現地法人を設立していたが、新会社ではマテリアル領域(ケミカル、繊維、エレクトロニクス)の事業横断的マーケティングや自動車関連素材の研究開発などを手掛け、欧州市場の事業拡大を図るという。

 同社によると、新会社の旭化成ヨーロッパ(Asahi Kasei Europe GmbH)は資本金が100万ユーロ(約1億2,300万円)で、旭化成が100%出資する。代表者は堤秀樹氏。

 ヘルスケア関連事業と現在の拠点が事業上最適な現地法人については、従来通りの拠点で活動を継続するという。

 旭化成は、4月1日に素材関連子会社の3社を吸収合併し、マテリアル領域として集約する。これによって事業持株会社として事業間の連携強化、シナジーの最大化を目指すという。欧州市場ではマテリアル領域の顧客の多くが自動車関連産業で、ドイツが自動車分野の重要な拠点となっていることから、ドイツに今回の新会社を設立するという。

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