同一労働同一賃金「必要なら法改正」―安倍晋三首相
2016年3月9日 10:42
安倍晋三総理は8日、ニッポン一億総活躍プラン策定に向け、パートタイマーや契約社員と懇談。同一労働同一賃金に意欲を示し「必要であれば、躊躇なく法改正をしていきたい。こう考えている」と伝えた。
安倍総理は「皆さんが皆さんの事情によって働き方を選択できる社会を創っていく」とし「その選択によって、不利、不利益になったりしないようにしなければならないと思っている」と強調した。
そのために「非正規あるいは正規、この壁をもう一度見直しをしていきたい。その中で、我々は、同一労働同一賃金に踏み込んでいきたい。必要であれば、躊躇なく法改正をしていきたい」とした。
安倍総理は「昨年、国勢調査で日本の人口が減少し始めたということになりました。その中で、しっかりとした社会保障を守るためにも、経済を成長させていく必要があります。そのためには、皆がそれぞれ、生きがいを持って能力を生かしていくことができる社会を創っていかなければなりません。と同時に、人口一億人を何とか守っていきたい。そのためにも、子供を生み育てながら、仕事もできる。そういう社会を創っていきたいと、こう考えている」とし、そのために多様な働き方を実現する必要があるが、その前提に同一労働同一賃金を実現する必要があるとの認識を示した。
出席した女性は「子育てに専念後、就職しようとしても正規雇用の需要がないのが現状」と訴え、若手だけでなく、中年層での正規雇用創出にも期待した。(編集担当:森高龍二)