制服組増強、中谷防衛大臣は否定
2016年2月28日 21:40
中谷元防衛大臣は、記者団から制服出身の中谷大臣の下で文官統制制度が去年廃止されて以来、制服組に権限を拡大しようとする動きや中谷大臣になって制服の力がはるかに大きくなったと思われる、いわば制服組が増強しているとの受け止めを聞かれ「(大臣として)そのような偏った考え方を持っているわけでもないし、そのようなことは実際、行動として行っているわけではない」と否定した。
中谷防衛大臣は「大臣として、いかに効率的に正確に適切に自衛隊の運営が行われているかという見地で仕事をしている」としたうえで「必ず、軍事的な専門的意見と政策的な意見と両者の意見を聞いて判断をして仕事をしている」とした。
一方、安保法制の発効まで1か月をきる状況になったが、施行に向けた準備状況についての問いには「期日までに全ての規則を整えるかというと全て作業を終えるということではない。施行後も検討しながらやっていく」とし「実際に部隊として、新しい任務を与える場合にはいろいろな条件、事情、能力、こういうものを勘案しながら与えていきたい」と南スーダンでのPKO活動などでの自衛隊への新たな任務付与については慎重に行うとこれまでの考えを改めて説明した。(編集担当:森高龍二)