正規雇用と非正規雇用の壁を取り払う―安倍晋三首相

2016年2月26日 12:06

安倍晋三総理は25日、CLSAジャパンフォーラム2016で講演し、「同一労働同一賃金の導入に本腰を入れて取り組み、正規雇用と非正規雇用の壁を取り払う」と世界各国の機関投資家に向け、自らの考えを発信した。

 安倍総理は講演の中で「これまでダボス会議など海外の様々な場において『人口が減少する日本に未来はないのではないか』との質問を受けた。皆さんの御懸念はよく理解している」としたうえで「日本には、高い教育を受け、多くのポテンシャルを秘めた女性、元気で意欲にあふれ、豊かな経験と知恵を持っている高齢者がたくさんいる」と潜在労働力を提示。

 安倍総理は「こうした方々が労働市場で活躍できるように労働市場を改革していくことが安倍内閣の次の3年間の最大のチャレンジ」とアピールした。

 安倍総理は「同一労働同一賃金の導入に本腰を入れ、正規雇用と非正規雇用の壁を取り払うことによって、少子高齢化という日本の構造的問題に内閣一丸となって真正面から立ち向かう。そして、経済成長による税収増を活用し、子育てや社会保障の基盤を強化し、それが更に経済を強化する。一億総活躍社会はこうした成長と分配の好循環を生み出す新しい経済社会システムを提案している」と強調した。そして、「今こそ、日本に投資すべき時」と呼びかけた。(編集担当:森高龍二)

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