格安スマホのシェアは約4%止まり メリットがわからないという声が主流
2016年2月22日 12:01
NTTレゾナントは、格安スマホへの変更状況を把握するため、キャリアスマホユーザーと格安スマホユーザーに対しアンケート調査を実施した。
格安スマホへの変更状況は、全体の携帯・スマホ契約の4%程度に留まっており、そのうち変更が最も進んでいないのは60代であり、10%以下となっている。その理由は「格安スマホへの変更がお得かわからない」が最も多く、「手続き、設定が難しそうだから」「通信速度が不安」「サポートが不安」といった、格安スマホに関する知識不足によって購入前から不安を感じていることが分かる。
またキャリアスマホの契約が50%以上、キャリア・フィーチャーフォン等の契約が約17%と、キャリアとの契約が70%以上を占めているのが現状である。
格安スマホ購入の決め手になるものは60%が「安さ」だとしており、60代男性世代は特に料金への関心が高いため、自身に適したスマホ端末や通信プランの理解による格安スマホの「お得さ」に対する納得感、また、購入手続き・設定やサポートの不安解消が進むことで、60代の格安スマホの利用が拡がることも予想されるとしている。
メリットがわからないという声が主流だが格安スマホといえば、最近は「シェアプラン」と呼ばれるものが話題になっている。これは、一般的なキャリアのプランは一契約につき一台の端末を使用するのだが、シェアプランの場合は言葉通り一つの契約で複数の端末を使えるものだ。
具体的にはSIMカードを業者から数枚受け取って、各端末にカードをセットして利用する。もしくは、格安スマホとSIMカードが最初からセットになっているものを購入する手もある。
家族で通信料金をセーブしたい場合は、格安スマホのシェアプランはなかなかメリットに富んでいるのである。
ただし、注意的もある。それは一定容量を家族でシェアするのが基本で、一人一人ごとの容量設定ができないことだ。家族の一人が容量を使いすぎた場合には、全員のスマホが使用が不能になる。だから、これが原因で家庭不和が起こることも十分考えられるわけだ。
ともあれ、格安スマホのメリット・デメリットをまずは調べてみるというのはどうだろうか。(編集担当:久保田雄城)