2014年11月に彗星に着陸した探査機「フィラエ」との通信再開が断念される

2016年2月20日 15:53

あるAnonymous Coward 曰く、 2014年11月にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に着陸した彗星探査機「フィラエ」だが、現在地球との通信は行えていない状況だ。そんな中、ドイツ航空宇宙センターがフィラエとの通信再開を断念したことを発表した(CNN)。

 フィラエは彗星探査機「ロゼッタ」からチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に向けて発射されたが安定した着陸には失敗、着地点では彗星の自転周期12.4時間中1.5時間しか太陽光発電が行えないことから電源不足による休眠モードに入っていた(過去記事)。

 フィラエは彗星が太陽に近づいた際に一時的に復旧し地球との通信も行われたが、その後彗星は太陽を離れる軌道上にあったことから今回の通信断念となった。なお、通信できた期間が短かったものの、フィラエはいくつかの有用なデータを送信していたとのこと。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス | 宇宙

 関連ストーリー: 彗星の特徴は地球外微生物の活動によるもの? 2015年07月10日 休眠状態の探査機「フィラエ」、7か月を経て復活 2015年06月15日 地球上に存在する水は小惑星由来の可能性が高い? 2014年12月16日 「ロゼッタ」の着陸機「フィラエ」、電力不足により休眠状態に 2014年11月18日 彗星探査機「ロゼッタ」、史上初の彗星着陸に成功 2014年11月14日 彗星探査機「ロゼッタ」、10年を経て目標の彗星に到達 2014年08月07日

関連記事

最新記事