国連採択前の制裁は北の前向き姿勢を引き出す為―菅義偉官房長官
2016年2月11日 13:13
菅義偉官房長官は国連安保理の制裁決議採択前に日本独自の北朝鮮制裁措置を決めた理由について「4回目の核実験を実施し(人工衛星と称する)弾道ミサイルを発射したことは、我が国にとって直接的な重大な脅威」とし「北朝鮮から具体的、前向きな行動を引き出すうえでの効果を狙った」と早期に制裁措置を決めた理由を語った。
菅官房長官は「我が国の断固たる制裁(決定)が、安保理制裁決議の速やかな採択につながっていくことを期待している」とも語った。
菅官房長官は「何が最も有効かを考えに考え抜いた制裁措置だ」とした。菅官房長官は「我が国の安全に対する重大な脅威であり、北東アジア及び国際社会の平和と安全を著しく損なうものとして、断じて容認することはできない」と制裁措置が北朝鮮の前向きな姿勢を引き出すために最も効果的なものとの考えを示した。
今回の制裁の中で特に注目する点では「在日外国人の核・ミサイル技術者の北朝鮮を渡航先とした再入国の禁止を含め、従来よりも対象者を拡大し人的往来の規制措置を強化したこと」や「人道目的の船舶を含む全ての北朝鮮籍船舶の入港禁止とともに、北朝鮮に寄港した第三国籍船舶の入港も禁止にしたこと」があげられる。(編集担当:森高龍二)