日米の注目経済指標:イエレンFRB議長議会証言は金利見通しの重要な判断材料に
2016年2月6日 14:44
*14:44JST 日米の注目経済指標:イエレンFRB議長議会証言は金利見通しの重要な判断材料に
2月8日-12日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。
■8日(月)午前8時50分発表
○(日)12月経常収支-予想は+1兆309億円
参考となる11月実績は+1兆1435億円。経常黒字額は5か月連続で1兆円を上回った。海外から受け取る利子・配当である第1次所得収支は+1兆5423億円で11月としては過去最大の黒字額となった。12月については貿易収支の改善が見込まれており、黒字額は6カ月連続で1兆円を上回る見込み。
■10日(水)日本時間11日午前0時開始予定
○(米)イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言
利上げを決定した12月16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合後に行われた記者会見で、経済活動見通しや労働市場に対するリスクは安定しているとの見方を示した。また、低水準のインフレ率は一時要因によるものであり、この要因がなくなることでインフレ圧力は高まっていくと指摘している。今回の議会証言では3月利上げの可否についての発言が注目される。なお、11日には上院での証言が予定されている。
■12日(金)午後10時30分発表予定
○(米)1月小売売上高-予想は前月比+0.1%
参考となる12月実績は前月比-0.1%で市場予想をやや下回った。天候の影響もあったが、ガソリン価格の下落でガソリンスタンドにおける売上が減ったことが要因。ただし、自動車、ガソリン、建材、食品を除く売上高も前月比-0.3%と低調だった。1月については、ガソリンの売上高は減少するとみられており、医療や電子機器・家電類の売上高が伸びない場合、全体の売上高は2カ月連続で減少する可能性がある。
■12日(金)日本時間13日午前0時発表予定
○(米)2月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値-予想は92.5
参考となる1月確定値は92.0で速報値93.3から下方修正された。2月速報値については、天候不順などの特殊要因によって悪化する可能性は低いとみられていることや1月時点の期待指数は悪化していなかったことから、1月確定値をやや上回る見込み。市場予想は妥当な水準か。
その他の主な経済指標の発表予定は、9日(火):(米)12月JOLTS求人件数、10日(水):(日)1月国内企業物価指数、12日(金):(米)12月企業在庫。《FA》