帝人、柔らかで着脱が容易な面ファスナーを開発―介護や寝装向けに商品展開

2016年2月2日 21:05

 帝人は2日、ポリエステル繊維を使用した面ファスナー「ファスナーノ」を開発したと発表した。材質は柔らかく、着脱は容易ながら、剥がれにくいのが特徴。介護用や一般向けの寝装、雑貨などの用途で今春から「ファスナーノ」を使用した商品を展開していくという。

 同社によると、今回開発した「ファスナーノ」は、片面に超極細ポリエステルナノファイバー「ナノフロント」のパイル地、もう一方の面にポリエステルの立毛生地を使用している。水平方向へ引っ張る際には高い接着性で剥がれにくく、垂直方向へ引っ張る際には絡みついた生地同士が簡単に剥がれるため、僅かな力で容易に着脱することができるという。

 また、取り外しの際に発する音は、一般的な室内での騒音量と同等でほとんど気にならないレベルという。いずれの生地も柔らかいため、様々な形状のものに取り付けることができ、肌に触れても痛みを感じないという利点も持つ。

 今後、ホックやボタンの代わりに「ファスナーノ」を採用し、着脱が簡単で肌にやさしい枕カバー、スリーパー、ケープ、パジャマなどのケアグッズを開発していく方針。アメニティ用品を展開する「ここちサイエンス」シリーズの新たなラインナップとして、今春から販売展開を開始するという。2016年度中には面ファスナーテープとしての販売開始も目指していくという。

 同社は、「ファスナーノ」と「ファスナーノ」を使用したケアグッズを、2月4日~5日に帝人大阪本社、2月18日~19日に東京のユーディーエックス・ギャラリーネクストで開催される「トータル ライフ ソリューション展2016」で初めて紹介する。

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