【村山貢司の気象&経済歳時記】小顔に見えるマスク
2016年2月2日 12:28
■今春の花粉は多く飛散、花粉症3000万人超は最大の疾患、ユニチャームのマスクが注目
この春は関東地方を中心にスギやヒノキの花粉が多くなる予想で、街中にマスクをつけた人が目につくようになっている。スギ花粉症の有病者は3000万人を超えると推定されており、季節性のものであるが日本で最も多い疾患である。
花粉症を予防するために、原因となる花粉を鼻に入れないように多くの人がマスクを購入している。その中で今注目されているのが「小顔に見えるマスク」である。ユニチャームが1月に発売したもので、小顔に見える原理はマスクの下の部分を鋭角にしたという単純なものであるが、最適な角度や形にするのには苦労があったらしい。値段は通常のマスクの2倍から3倍するが、女性の心をつかんで売れている。この手があったかと思わせる商品である。
台湾で日本製の石油ファンヒーターが売れている。温暖というイメージがある台湾だが夏の暑さを逃れるために裕福な人は標高の高い所に家を持っている場合があり、冬は暖房が必要になるのである。
常に新しいものを考えることも大事だが、既存の製品の中にまだまだ改良の余地があり、ものによっては大化けする可能性があることを忘れてはならないし、実際に現地に行って、どんなニーズがあるかを知ることも大事であろう。(村山貢司=気象予報士・経済評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)