献金意図に認識なかった「あり得ない」と小沢一郎氏
2016年1月31日 23:34
生活の党の小沢一郎共同代表は甘利明前経済再生担当大臣が口利きの見返りに受けたとされる金銭授受疑惑に「当該業者(千葉県内の建設会社)からUR絡みの陳情を受けていることを十分承知していたわけだから、これだけの金額の献金意図について、大臣自身が全く認識していなかったということは現実的にあり得ない」と疑問を呈した。
小沢共同代表は「(甘利氏は)現金授受そのものは認めたが、自分自身は潔白であると主張するなど、後から都合よくシナリオを作り上げた印象」としている。
そのうえで「閣僚の職を辞したからといって、政治家としての法的・道義的責任を免れるものではない」と指摘。また「国会の場で徹底的に真相が究明されるべきものであると共に司直の手で事実が明らかにされるべきものと考える」とした。
甘利氏の金銭授受問題を巡り国会日程は白紙になっている。このため与野党の幹事長・書記局長が1日に会談し、今後の国会運営について協議する予定。野党側は甘利氏問題解明へ関係者を国会に招致し、国会として真相を解明する必要があるとしている。
一方、一部マスコミは東京地検特捜部が「口利き」の事実関係についてUR職員らを事情聴取する方向で動いていると報じた。(編集担当:森高龍二)