ポルシェ・718ボクスターの受注をスタート。ニュースは4気筒ボクサーエンジン搭載
2016年1月31日 23:36
ポルシェ・ジャパンは、水平対向4気筒エンジンを搭載した新世代のミッドシップ・ロードスター、新型「718ボクスター」と新型「718ボクスターS」の予約受注を開始する。ただし、左ハンドル車の予約受注については、4月1日~4月30日の期間限定となる。いずれも2017年モデルとしてのリリースである。
この“718”を冠するポルシェ新型718ボクスターシリーズは、1950年代および60年代にタルガ・フローリオやル・マンをはじめとした数々のレースで優勝を飾ったミッドシップエンジンスポーツ、ポルシェ718から続く水平対向4気筒エンジンの伝統を継承するこことなった。
最大のニュースは、新型ボクスターシリーズが、パワーアップし燃料効率も改善した新開発ダウンサイズ・ユニットであるターボチャージャー水平対向4気筒エンジン(ボクサー4)を搭載したことだ。排気量2リッター水平対向4気筒エンジンの最高出力は300ps(220kW)/6500rpm、最大トルクは38.8kg.m(380Nm)/1950-4500rpm。2.5リッター水平対向4気筒エンジンは350ps(257kW)/6500rpm、42.9kg.m(420Nm)/1900-4500rpmのアウトプットとなっている。
Sモデルはバリアブル・タービン・ジオメトリー(VTG)を備えたターボチャージャーを装備するユニットを搭載する効率性に優れた新型ターボエンジンは、それぞれ先代モデルに対して35ps(26kW)のパワーアップを実現し、燃費も13%向上している。VTGは911ターボにも採用しているテクノロジーで、ポルシェはVTGを市販車のガソリンエンジンに採用する世界で唯一のメーカーだ。
新型モデルはシャシーとブレーキが一新され、それら圧倒的な強化で、スポーティなドライビングプレジャーをもたらすという。
さらにエクステリアデザインも、ラゲッジコンパートメントリッド、フロントウインドウ、およびコンバーチブルトップを除いて完全に見直されている。ボディサイズは全長×全幅×全高4379×1801×1281mm、ホイールベースは2475mmだ。
インテリアには、新設計のダッシュボードが与えられた。コックピットに最新のタッチスクリーンを備えた最新世代ポルシェ・コミュニケーションマネージメントシステム(PCM)が標準装備となる。
新型ボクスターには車高が10mm低いポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)がオプション設定となり、ボクスターSには20mmダウンロードとなるPASMスポーツシャシーがオプションで用意している。見直されたアクティブシャシーは、ロングドライブにおける高い快適性とダイナミックで剛性感溢れるスポーティな操縦性を発揮するとしている。
ダイナミックなドライビングを実現するオプションのスポーツクロノ・パッケージは、911と同様にノーマル、スポーツ、スポーツ・プラスの3つのモードに加えてインディビジュアルプログラムが設定可能。2ペダルの7速PDKには、ドライビングプログラムスイッチの中央にスポーツレスポンススイッチが追加となる。
新型の価格は、ボクスターの6速マニュアル車658.0万円、7速PDK車710.4万円。ボクスターSの6速マニュアル車852.0万円、7速PDK車904.4万円。(編集担当:吉田恒)