社民党、関西電力、政府らに「断固抗議」 高浜原発再稼働で
2016年1月30日 13:26
関西電力が29日、福井県の高浜原発3号機を再稼働させたことを受け、社民党は「無責任に責任や安全という言葉だけを繰り返し、住民の安全をないがしろにしたまま再稼働を強行した関西電力、政府、原子力規制委員会に対し断固抗議する」との談話を発表した。
また「田中俊一原子力規制委員会委員長自身、安全審査ではない、あくまでも新規制基準への適合審査であって、安全を担保したわけではないと発言している。基準に合致しているからといって、原発事故が決して繰り返されないことを担保するものではない」と指摘。
社民党は「高浜原発は避難計画の策定が必要な30キロ圏内に、福井県のみならず京都府や滋賀県の3府県12市町が含まれている。また50キロ圏には近畿地方1400万人の水がめである琵琶湖も存在する。万一事故が起これば、広範囲に長時間影響を及ぼすことは必至」とその危険性をあげた。
そのうえで、こうした状況であるにもかかわらず「再稼働への地元同意は立地県・立地自治体に限定され、これらの自治体は十分な関与ができないままだ。しかも国は防災計画・避難計画の策定を自治体に丸投げし、策定された計画の実効性の検証もない」と重大な問題であることを指摘した。(編集担当:森高龍二)