表層型メタンハイドレートの可能性7百か所以上

2016年1月26日 14:38

 資源エネルギー庁は、表層型メタンハイドレートの資源量把握調査で隠岐周辺、上越沖の調査海域での表層型メタンハイドレート存在の可能性のある特異的な構造を示す3か所を調査した結果、「メタンハイドレートは厚さ数10センチ~数メートル以上の柱状で採取された部分がある一方、泥に混ざって、直径1センチ未満~数センチの粒状で存在している部分もあり、さまざまな形状を示すことが改めて分かった」と25日までに発表した。

 同一の表層型メタンハイドレート存在の可能性のある特異的な構造から得たサンプルでもサンプル毎のメタンハイドレートの存在の形態(深度、形状、量)は取得した場所で大きく異なることも分かった。

 また隠岐周辺、上越沖のほか、秋田・山形沖、日高沖、北海道周辺沖までの広域地質調査では表層型メタンハイドレートの存在の可能性のある特異的な構造の箇所が771か所で確認できたとしている。

 資源エネルギー庁では「収集データや地質サンプルについて専門家による分析作業、解析作業を加速し、商業化に必要な最低限の資源量の規模及び分布状況かどうかの検証を行う。また表層型メタンハイドレートを回収する技術調査や技術開発のあり方等を検討していく」としている。(編集担当:森高龍二)

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