業界初、共働き夫婦向けガン保障特約付き住宅ローン保険が登場
2016年1月26日 14:48
最近では様々なタイプの保険が登場し、保障される対象や範囲も広がってきているが、特にガン関連は、昨今の若い世代層のガン患者増加の背景を受けて充実してきた感がある。
外資フランス系生命保険、カーディフ生命は14日、ガン保障特約付き連生団信の提供を開始すると発表した。
連生団信(連生団体信用生命保険)とは夫婦二人を連帯債務者として住宅ローンを組んだローン債務者向けの住宅ローン保険のことであり、夫婦のどちらかが死亡、または各種高度障害になった場合には、住宅ローンの支払いが免除される保険である。
今回、同社ではこうした従来からある住宅ローンにガン保障特約を組み込み、夫婦のどちらかがガンと診断された場合は、住宅ローン残高がゼロとなるガン保障付き連生団信を誕生させた。
連生団信にこのようなガン保障特約を付けるタイプのものは、保険業界では初だという。
同社は早速、1月15日から千葉興業銀行で新規で住宅ローンを申し込む顧客にこの保険の提供を開始していくという。
共働き世帯が増加する中、夫婦共同名義で住宅ローンを組むケースが増えている。夫婦で協力してローン返済することはお互いを経済的に支う力強いサポートとなるが、どちらかがガンをはじめとする重病で収入がなくなった場合、片方のパートナーが連帯債務者として負担を負うことになるリスクがある。
そして現在は若い女性の乳がんや子宮頸がんなど、働き盛り世代を襲うガンが多発している状況であり、国立がん研究センターがん対策情報センターの統計によれば、30代の乳がん患者が増加しているという。お互いが負担とリスクを背負い合う世代には、その世代に適した保険が必要だ。
ここ最近、保険業界は多種多様なサービス提供が目立つ。昨年はライフネット生命<7157>が同性パートナーを死亡保険金の受取人に指定できる制度を用意し、注目を集めた。政治、経済をはじめ、夫婦のあり方や生活スタイルが多様化する現代社会には、さらにバリエーション豊かな保険サービスが必要になってくるだろう。(編集担当:久保田雄城)