「オタク」を自認する人は21.1% もっとも出費するのは「アイドル」関連分野
2016年1月25日 21:32
今や日本独自の文化として世界に知られる「オタク」。秋葉原を発信地としたその文化は、アニメ、アイドル、フィギュアなど多岐にわたっている。矢野経済研究所は、国内の「オタク」市場に関する調査を実施した。
調査期間は2015年 8月~10月、調査対象はアニメ/漫画(電子コミック含む)/ライトノベル/同人誌/プラモデル/フィギュア/ドール/鉄道模型/アイドル/プロレス/コスプレ衣装/メイド・コスプレ関連サービス(メイド喫茶・居酒屋・マッサージ、コスプレ飲食店、コンセプトカフェ等)/オンラインゲーム/アダルトゲーム/AV(アダルトビデオ・DVD、ダウンロードコンテンツ含む)/恋愛ゲーム/ボーイズラブ/ボーカロイド(関連商品含む)/トイガン関連商品を扱う事業者、及び業界団体等。調査方法は同社専門研究員による直接面談及び、電話・FAX によるヒアリング、消費者アンケート調査、文献調査を併用した。
この調査における「オタク」市場とは、一定数のコアユーザーを有するとみられ、「オタクの聖地」である秋葉原等で扱われることが比較的多いコンテンツや物販、サービス等を指す。
それによると、2014年度の「オタク」市場を分野別に見ると、アイドル市場は前年度比 37.4%増の 1,186 億円、トイガン(エアソフトガン及びモデルガン)・サバイバルゲーム市場は同 10.8%増の 144 億円と前年度比で二桁増であった。
また、調査に関連した消費者アンケート調査によると、「自分を『オタク』だと思いますか、もしくは人から『オタク』と言われたことはありますか」という質問に対し、「オタク」を自認する、もしくは第三者から「オタク」と認知されている層は21.1%であったとしている。
このアンケートにて、オタクと認識している層のなかで既婚者(過去に結婚有を含む)層は37.9%であった。一方、未婚者(現在及び過去の恋人の有無を問わず)層は62.2%であった。
そして、調査に関連したアンケート調査からオタクとされる層について、19分野別に一人あたりの年間平均消費金額を算出したところ、「アイドル」分野が最も高い金額を示したとしている。(編集担当:慶尾六郎)