アメリカ映画協会の映画情報ページがGoogleの検索結果から削除される
2016年1月25日 00:15
アメリカ映画協会(MPAA)の映画情報ページがGoogleの検索結果から削除される事態となっている(TorrentFreakの記事)。 Googleの検索結果から削除されたのは、MPAAが運営するWebサイト「WhereToWatch.com」内の複数の映画情報ページ。WhereToWatch.comは映画やテレビ番組の情報サイトで、上映館や放送チャンネル、ストリーミング、DVD/Blu-rayの入手情報などを調べることができるというもの。映画の予告編などを視聴することも可能だが、海賊版は配布していない。 Google 透明性リポートによれば、「wheretowatch.com」ドメインに対する削除要請は6件。内訳は映画「The Fault in Our Stars (邦題: きっと、星のせいじゃない。)」の情報ページ1件と映画「The Hunger Games: Mockingjay — Part 2 (邦題: ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション)」の情報ページ5件([1][2][3][4][5])となっている。それぞれポーランドのメディア企業と映画配給会社が反海賊行為専門企業のAnti-Piracy Protectionに依頼して米デジタルミレニアム著作権法に基づく削除要請を行ったものだ。 TorrentFreakでは自動的な削除プロセスにより、誤った削除要請が簡単に受け入れられることを指摘。誤った削除要請は異議申し立てにより取り消すことができるものの、異議を申し立てるにはまず削除されたことに気付かなければならないとし、これらのページが復元されるまでにどのぐらいの時間がかかるかに注目している。 スラドのコメントを読む | ITセクション | 映画 | Google | 海賊行為 | 変なモノ | idle | IT
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