複合市街地「東京ガーデンテラス」が2016年夏に開業 - グランドプリンスホテル赤坂跡地に
2016年1月22日 20:55
2016年夏、「東京ガーデンテラス」がグランドプリンスホテル赤坂跡地に開業する。
[ この記事の画像を見る ]
東京ガーデンテラスは「みどりと歴史に抱かれた国際色豊かな複合市街地」がコンセプト。東京都の指定有形文化財である旧李王家東京邸(旧グランドプリンスホテル赤坂旧館)を保存しつつ、オフィス・ホテル・商業施設からなる「オフィス・ホテル棟」と賃貸住宅である「住宅棟」の2棟を建設する。
周辺は、弁慶濠や清水谷公園などの緑が数多く残り、江戸時代以降の歴史性を有する立地。一方で、永田町駅、赤坂見附駅に近接し地下鉄5路線が利用可能な利便性の高い希少な地域だ。
今回決定したタウンネーミング「東京ガーデンテラス」は、東京・紀尾井町という歴史ある立地特性をダイレクトに表現する「東京」を冠し、周辺にある木々や彩りに溢れた計画地域のゆったりとした趣を示す「ガーデン」と、弁慶濠沿いに配置するステップ状の商業ゾーンをイメージした「テラス」を組み合わせたもので、「紀尾井町プロジェクト」の立地特性、周辺環境、施設特性などをわかりやすく表現している。
またホテル部分は、「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」が2016年7月27日(水)に開業。
この「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」はプリンスホテルの既存ブランド(「ザ・プリンス」「グランドプリンスホテル」「プリンスホテル」)のいずれにも属さない、プリンスホテルの最上級ホテルとして位置付けられる。オフィス・ホテル棟の30~36階に位置するホテルのインテリアデザインは、日本のホテルとしては初めて、デザイン会社ロックウェルグループヨーロッパが担当した。
36平方メートルのデラックスから148平方メートルのスイートまでの250室の客室は、機能性と快適性を追求し、価格帯は6万円から59万円となる模様。そして日本文化の魅力を堪能できる和食のスペシャリティレストラン、イタリアンを中心に洋食を提供するオールデイダイニングのほか、2つのバー・ラウンジ、スパ&フィットネスなどが設けられる。サービス面ではITを活用し、宿泊者の“好み”などの収集・蓄積・共有を強化することで、シームレスなサービス提供を目指す。
また、1955年に赤坂プリンスホテルとして最初にオープンした別棟の洋館を利活用し、建設当時の資料などを基に照明器具や外壁などの主要部分を当時の状態に復元。新たに「赤坂プリンス クラシックハウス」としてオープンする。優雅な当時のしつらえを活かしたレストラン、カフェ、バーなどを設けるほか、バンケットを備え、ウエディングにも対応する予定だ。
【施設概要】
東京ガーデンテラス
所在地:東京都千代田区紀尾井町1-2
開業予定:2016年夏頃
敷地面積:約30,400㎡
外装デザイン:Kohn Pedersen Fox Associates P.C.
総事業費:約980億円
予定工期:2013年1月新築工事着工~2016年5月頃新築工事竣工
■住宅棟の概要
主要用途住宅:135戸程度
階数:2地上21階地下2階、高さ90m
住宅:地下2階~地上21階
■オフィス・ホテル棟の概要
商業施設:1階~4階※4階は、商業施設とコンベンションホールの混合
オフィス:5階~28階※29階は各設備関係のフロアのため一般使用は無
ホテル:30階~36階
■ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町
開業日:2016年7月27日(水)
住所:東京都千代田区紀尾井町1-2
宿泊料金:¥60,000〜¥590,000
延床面積:
・オフィス・ホテル棟30〜36階 28,700㎡
・赤坂プリンス クラシックハウス 3,007㎡
施設:
・オフィス・ホテル棟30〜36階
客室(250室)、レストラン・バー(4施設)、スパ&フィットネスなど
・赤坂プリンス クラシックハウス
レストラン・バー(3施設)、バンケット(※2分割可)、小部屋(12室)、多目的ホールなど
インテリアデザイン:
オフィス・ホテル棟30〜36階…ロックウェルグループヨーロッパ