【話題株】アンジェス急伸、画期的血管治療法が米国で特許成立、同社を含む、ホソミクロン、メディキッドの3社で

2016年1月21日 12:47

 アンジェス MG<4563>(東マ・100株)は、同社、ホソカワミクロン(6277・東1)、メディキッド(2370・東マ)の3社で共同出願していた、『薬剤溶出型カテーテル及び製造方法』に関する特許が米国で成立した。これを好感して13円高の247円と値を上げ戻り高値269円(12月8日)に接近となっている。

 同社の開発した『核酸医薬NFkBデコイオリゴ』を、ホソカワミクロンの開発した『PLGAナノ粒子』に封入し、さらに、メディキッドの『バルーンカテーテル』に塗布する製品を製造する用途特許である。

 心臓病など血管が狭くなった際の治療では太腿の動脈からカテーレルを挿入して血管を膨らませるバルーン治療が行われるケースが多い。今回の3社製品によって、バルーン拡張によって引き起こされる血管炎症の抑制、再度バルーン手術を行うまでの期間延長を図ることができる。また、胸部を開いて心臓血管を取り替えるなどのバイパス外科手術を回避することも可能となる。

 既に、日本では15年8月に特許が成立、欧州、中国、韓国においても出願を準備している。糖尿病、高血圧等により心臓病や下肢狭窄症(脛から下の血管が詰まる)は世界的に急増しており効果的な新薬の開発が急がれている。政府の支援対策の一つとなっている。

 薬品だけで薬価は数10万円ともいわれ同社にとっての業績寄与は非常に大きいものが期待される。薬価は高くても大手術などが減少すればトータルとしては医療費抑制に結びつく。昨年来高値は438円(15年1月)であり400円台回復は期待できそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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