選挙制度改革、安倍総裁は党内まとめるべき―民主・枝野幸男氏
2016年1月21日 11:49
民主党の枝野幸男幹事長は衆院選挙制度改革について20日の記者会見で「定数削減をせず、都道府県内の調整でごまかしたり逃げたりしないよう期待したいと申し上げたが、どうも(自民党内で)党利党略を優先させる流れが非常に強まっていると危惧している」と語った。
枝野幹事長は「昨年の国勢調査の速報が出るまで(自民党は)議論さえしないというのでは議長の権威を踏みにじることになる。安倍総理は、自民党総裁として答申に従うと言っているのだから、党内をまとめるべきだ」と総裁としてリーダーシップを発揮し、党内をまとめていくよう強くけん制した。
安倍晋三総理は20日の政府与党連絡会議で「各党各会派が議論して結論を出していくことをお願いしたい」と指示したことが自民党の谷垣禎一幹事長の記者会見で分かっている。
谷垣幹事長は「党としては、細田博之幹事長代行を中心に検討し結論を出していきたいということを申し上げた」と言い、党のことは党に任せているという安倍総理に、谷垣幹事長は選挙制度のことは細田幹事長代行を中心にとそれぞれ押しが弱い。安保法制での団結力とは大きな温度差だ。(編集担当:森高龍二)