訪日外国人数は2倍増 3人に1人が“新宿”に滞在―2015年インバウンド調査

2016年1月18日 21:00

 2015年の訪日外国人数は前年比で約2倍に増加――。総合オンライン旅行会社エクスペディアが2015年1年間の予約状況に基づき、「海外から見た日本というインバウンド」をテーマに調査を行ったところ、訪日外国人数は昨年対比で175%、アジアだけに絞ると209%に増加。2014年に引き続き訪日外国人数が過去最高を達成したことがわかった。円安の影響で日本への旅行が金銭的に行きやすくなったほか、LCCの増便で各都市へのアクセスがしやすくなったこと、また、各地方における訪日施策が強化されており、東京や大阪以外の地方へ訪問するリピーターが増えていることがその背景にあげられる。

 韓国・台湾・香港・タイ4カ国人気海外旅行先ランキングでは、すべての国において日本が1位という結果に。訪日客の伸び率を国別で見ると香港が最も多く、272%という圧倒的な数値。その理由として、日本就航2年間で利用客100万人を突破した「香港エクスプレス」が好調であることや、名古屋~香港路線の増便(週9便)、広島~香港路線が新たに就航し、利便性が高まったことがある。

 人気がある都市1位は東京で、大阪、京都がそれに続いた。地方都市の1位には、熊本がランクイン。香港では特に、熊本県のキャラクター「くまもん」の人気が急上昇しているという。京都は根強い人気だが、アジア観光客は大阪に宿泊しながら日帰りで京都に訪れる傾向があり、欧米諸国では京都に宿泊する人が多いため、全体で見ると3位という結果になった。

 東京都内の訪日観光客の宿泊地構成を見てみると、新宿の人気が最も高く、約3人に1人が宿泊している結果となった。高級ホテルから手頃なビジネスホテル、カプセルホテルなど、多様な宿泊施設が揃っていることがあげられる。また都内各所とともに、人気スポットである富士山へもバスでアクセスしやすいことも人気の理由。2015年の訪日観光客による人気ホテルランキングを見てみると、1位から4位、そして8位と、新宿のホテル5施設がTOP10にランクインした。

(アパレルウェブ編集部)

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