沖縄県宜野湾市長選、普天間が固定してしまうかもしれない問題点含む―自民・谷垣禎一氏
2016年1月16日 19:12
自民党の谷垣禎一幹事長は15日の記者会見で、今月17日告示、24日投開票で実施される沖縄県宜野湾市長選について、記者団から普天間基地移設にとって非常に重要な選挙になるが政府・与党にとっての選挙の位置づけはと聞かれ「極めて大事な選挙であることは言うまでもない。場合によっては普天間という飛行場が固定してしまうかもしれないという問題点を含んでいる。そのことは避けたい」と普天間基地の名護市辺野古への代替基地建設に大きな影響をもたらしかねない選挙だとの考えを示した。
安倍晋三総理が「安全保障にかかわることなどについては国全体で決めること。一地域の選挙で決定するものではない」(12日の衆院予算委員会)との発言や中谷元防衛大臣の15日の記者会見での「あくまで地方の市長を選ぶ選挙」との発言での対応とは違う受け止めをみせた。
谷垣幹事長は「普天間基地を移設していくというのはやはり非常に大事ではないかと私どもは思っている。沖縄の民政にとっても大事ということであれば地方選挙の課題であるということになるが、やはり全体の日米間の協力をどうしていくかという観点から見ても、普天間基地を固定していくというのは問題ではないかと思っている」と語った。(編集担当:森高龍二)