「第47回香港ファッションウィーク秋/冬」1月18~21日開催 日本24社が出展

2016年1月8日 11:41

 アジア最大級の国際ファッション見本市「第47回香港ファッションウィーク秋/冬」(主催:香港貿易発展局)が2016年1月18~21日の4日間、香港コンベンション&エキシビション・センターで開かれる。初出展となるミャンマー、ルーマニアを含め、18カ国・地域から1,500社以上が出展し、紳士&婦人ウエアやイブニングウエア、スポーツウエア、ランジェリー、ジュエリー、服飾雑貨、副資材、ファブリックなど幅広いカテゴリーを披露。日本からも24社が参加する。

 会場は、最大面積を占める「ファッションギャラリー」をはじめ、10のテーマゾーンで構成。新設ゾーン「インターナショナル・ファッション・デザイナーズ・ショーケース」では、世界のデザイナー150人以上の作品を展示。同じく新設の「ファッション・テック」では、ファッション技術に関連する製品に焦点を当て、PLM(商品ライフサイクル管理システム)開発のTechpacker社(香港)や、人間の体型に関するビッグデータに基づき様々な体型に変化するマネキン製造のWinswin社(同)などを紹介する。ブース展示のほか、デザイナーブランドによるファッションショーやセミナーなど多岐にわたるコンテンツが実施される。

 日本からは、高品質な革製品ブランド8社で構成するJLD(ジャパン・ファッション・レザー・デザイナーズ)が経済産業省の支援を受け、3年連続で出展。中小企業の産業支援を行う国際ファッションセンターが取りまとめた展示ブースには、初参加5社を含む11社が参加する。パルコとバンタンが共同で若手デザイナーを発掘・育成するプロジェクト「アジアファッションコレクション」は、日本・香港・台湾・韓国から選出し、2月のNYコレクションでのショー・デビューが決定しているデザイナーの作品を展示。展示場所を、前回の会場内から、来場者が行き交うコンコースへと移動して行われる。

 西陣織の生地をベースにしたブランド「フォーチュナ東京」は、今秋公開の映画「イタズラなKiss」とのコラボレーションイベントを実施。20日に行われる同ブランドのショーに、主演の劇団EXILEの佐藤寛太さん、美沙玲奈さんがゲストモデルとして登場。台湾や韓国でも人気のコミックを実写化した同映画とあり、注目が高まる。

 「香港ファッションウィーク」は、1月と7月の年2回開催されており、前年(2015年1月)は、20カ国・地域から1,489社が出展、86カ国・地域から2万2,184人が来場した。高感度ブランドを集めた「ワールドブティック香港」はこれまで1月展と併催されてきたが、世界のファッションカレンダーにあわせ、9月開催へと変更。「CentreStage」(9月7~10日)と名称を改め、「香港ウォッチ&クロックフェア」(9月6~10日)と同時開催する。

 香港では、2015年1~11月における財貿易額が前年比3.0%減を示したものの、ファッションなどの無形資産を示すサービス貿易額は0.5%減にとどまった。加えて、香港政府は今年度予算でデザイナー・ブランド育成事業に80億円を投入する方針を示しており、「同見本市をはじめとするファッションイベントに引き続き注力していきたい」(同局)という。

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