凸版印刷、訪日外国人向けのインバウンド対応電子チラシサービスを3月より提供

2016年1月7日 12:20

 凸版印刷は6日、同社が運営する電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」を活用して、訪日前および訪日中の外国人に対して流通企業のチラシをはじめとする買い物情報を届けるサービスを開発し、3月より提供開始すると発表した。これにより、訪日する観光客などに対して、事前に日本での買い物予定などの情報提供が可能となる。

 このサービスは、国内外の旅行代理店や観光情報ポータルサイト等、複数の事業者と連携し、訪日外国人に対して、流通企業の買い物情報を届けるサービス。現地の旅行サイトなどに、流通企業のチラシや店の情報を掲載、訪日前の買い物計画作りを支援する。また日本滞在中は、スマートフォンで観光情報サイトからホテル周辺の免税対応店を検索できるようにするなど、訪日前および訪日中の外国人旅行者の買い物を支援し来店を促す。

 サービスの特徴は、チラシは日本語のものをそのまま使用可能で、検索導線や店舗情報、地図、経路案内を多言語化する。対応言語は、英語、中国語(簡体語/繁体語)。店のカテゴリや商品カテゴリに加え、目的地別、現在地検索などの方法で店舗情報やチラシを検索可能にする。

 そのため、流通企業はチラシをそのまま活用することで、運用負荷を最小限に掲載が可能となる。また、訪日外国人に対する認知向上および集客拡大が可能だという。訪日外国人にとっては、信頼性と鮮度の高い店頭の商品・価格情報や、店の場所についての情報を入手することで、訪日前の買い物計画および、訪日中の買い物を楽しむことが可能となる。また提携企業は、日本の最新の買い物情報を掲載することで自社ユーザーの満足度向上が可能となる。

 同社では、百貨店・家電量販店・ドラッグストア・スーパーを中心とした流通企業向けのサービスとして展開し、中国、台湾、香港等からの旅行者を主要ターゲットとして想定している。また現在、主な参加予定企業として、イオンリテール、イオン琉球、イトーヨーカ堂、エディオン、近鉄百貨店、ココカラファイン、上新電機、ヤマダ電機、ユニーらの名前が挙がっている。

 提携予定企業は、国内だけでなく、台湾、中国、香港といった国々の旅行代理店、航空会社に加え日本観光情報サイト、訪日外国人向けWi-Fi事業者等多数の企業と提携予定だという。

 サービス開始時期は2016年3月予定で、3月~9月までShufoo!掲載企業に限り、チラシ配信・掲載費用無料 店舗情報翻訳料無料のキャンペーンを実施し、10月以降の有償化を予定している。同社では、流通企業に対してサービスを拡販し、2017年3月末までに5,000店舗の導入を目指すという。(記事:町田光・記事一覧を見る

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