日韓合意、維新「評価」 民主も「率直に歓迎」
2015年12月29日 17:46
岸田文雄外務大臣はfacebookに日韓外相会談での合意を受けて「日韓国交正常化50年の節目の年の最後にソウルを訪問しました。ユン長官と大変重要な会談を行って、歴史的な合意に達し、慰安婦問題が『最終的かつ不可逆的』に解決されることを確認することができました」と書き込んだ。
そのうえで、岸田外相は「今回の合意により、日韓関係は、新時代に入ります。日本と韓国は離れられない隣国です。日韓で協力して、関係を前に進めていきたいと思います」と日韓関係が新しい時代に入ったことを発信した。書き込みのページには自身と朴槿恵大統領が笑顔で握手を交わす様子が紹介された。
この合意に対して維新の党の今井雅人幹事長は「慰安婦問題については1965年の日韓請求権協定などで『完全かつ最終的に解決済み』とする日本側と韓国側の平行線が続き、日本側の譲歩が日韓首脳会談の前提であるとしてきた朴政権から、『今後、問題を蒸し返さない』との言質を得たことは、維新の党として率直に評価したい」とのコメントを発表した。
その一方で「会談の真の成否は韓国政府による元慰安婦とその支援団体の説得が果たして順調に進むか否かにかかっている」とし「韓国政府が説得に努めるとしたソウルの日本大使館前に建てられた少女像の撤去はその試金石と言えるものであり、我々としてその成否に注視していきたい」と韓国政府の対応の成否に注視していく考えを示した。
民主党の長島昭久党ネクスト外務大臣は「内容は今後詳細に確認しなければならないが、日韓国交正常化から50年目にあたる節目の年に、このような未来志向の合意ができたことを率直に歓迎したい」と評した。
長島氏は「両国が外交努力を通じて歩みより、今回の合意に至ったことは大変意義深い。両国政府に対し、この合意内容を着実に、誠実に実施し、さらなる日韓関係の発展に努めるように求める。我が党としても、この基本合意を基盤に、歴史を直視し日韓関係をさらに深化させるために全力を尽くして行く」との談話を発表した。(編集担当:森高龍二)