「最近不安を感じている」人は75.0%も 老後や治安の悪さなどが不安材料に
2015年12月27日 20:19
セコム<9735>は、20代から60歳以上の男女(各年代男性50名、女性50名の計500名)を対象に、「日本人の不安に関する意識調査」を実施した。この調査は、高齢化や核家族化などの社会構造、凶悪犯罪の増加や多様化といった世相、ゲリラ豪雨や地震など災害多発化を背景に、日本人がどのようなことに不安を抱き、対策を行っているのか調査したもの。
まず、最近、何かに不安を感じていることはあるかという問いに、「感じている(27.4%)」、「どちらかといえば感じている(47.6%)」と、75.0%が回答。昨年より4.6%増加した。?また、男性(71.2%)に比べると女性(78.8%)の方が、より不安を感じており、相対的に高齢層よりも若年層に不安を感じている人が多い傾向も見て取れた。
最近不安を感じていることは何かという問いでは、1位「老後の生活や年金(70.1%)」、2位「健康(61.1%)」、3位「地震(43.2%)」、4位「テロ(36.3%)」、5位「高齢化(34.7%)」だった。
なお、今回、フランス・パリのテロ発生前(10月9~12日)にも同内容の調査を行った。その結果、テロ発生前に13.8%だった『不安を感じていることへ「テロ」と回答した割合』が、テロ発生後に36.3%と、実に約3倍に急増したという。
また、今後、治安悪化や犯罪増加の可能性があると思うかという問いに、「そのように思う(18.4%)」、「どちらかといえばそのように思う(66.4%)」と、全体で84.8%が、治安悪化や犯罪増加を懸念していることがわかった。
性年代別でみてみると、男性20代68.0%(昨年64.0%)、男性30代82.0%(昨年72.0%)、男性40代86.0%(昨年82.0%)、男性50代90.0%(昨年80.0%)、女性20代90.0%(昨年74.0%)、女性50代92.0%(昨年90.0%)が、昨年の調査より治安悪化や犯罪増加への懸念が高まっていることがわかった。
今後の災害増加や被害の拡大の可能性があると思うかという問いでは、「そのように思う(18.4%)」、「どちらかといえばそのように思う(64.6%)」と、全体で83.0%が、災害増加に不安を持っていることが判明した。
性年代別でみてみると、男性30代84.0%(昨年80.0%)、男性40代82.0%(78.0)、男性50代86.0%(昨年82.0%)、男性60代以上84.0%(昨年82.0%)、女性30代86.0%(昨年82.0%)、女性40代88.0%(昨年86.0%)が、昨年の調査より災害増加への懸念が高まっていることがわかった。
そして、防犯対策の有無を聞いたところ、63.0%が「防犯対策をしていない」と回答した。しかし、今後の治安の悪化、犯罪増加の可能性を感じつつも、実際には対策を講じていない人は6割以上おり、依然として防犯対策の意識が低い傾向が見られたとしている。
また、防災対策の有無を聞いたところ、65.6%が「防災対策をしていない」と回答した。性年代別にみると、男性20代68.0%(昨年76.0%)、男性30代68.0%(昨年74.0%)、男性50代50.0%(昨年74.0%)、男性60代以上56.0%(昨年78.0%)、女性50代60.0%(昨年66.0%)、女性60代以上66.0%(昨年68.0%)と、昨年と比べ防災対策をしていない割合が減少する一方、男性40代70.0%(昨年68.0%)、女性20代74.0%(昨年72.0%)、女性30代74.0%(昨年66.0%)、女性40代70.0%(昨年52.0%)が、昨年と比べ防災対策をしていない割合が増加した。(編集担当:慶尾六郎)