安倍内閣で憲法ないがしろ、戦前回帰の動きが相当顕在化している―民主・長妻氏
2015年12月26日 18:14
民主党の長妻昭代表代行は25日記者会見し、安倍内閣発足から3年を迎えるのを前に、この3年をどうみるかとの記者団の問いに「第1次安倍内閣の時にはさほどではなかったが、この3年間で安倍内閣によって相当悪い方向に日本社会が変えられた」と右傾化を強く懸念した。
長妻代表代行は「特に憲法を蔑(ないがし)ろにする動き、戦前回帰の動きが相当顕在化してきていると思う」と指摘した。
また長妻代表代行は「マスコミに圧力だと受け取られても仕方のないような自民党の言動、NHKの会長人事など」とあげ「どんどん政府に批判的な番組が少なくなってきているような気がする」とこれにも危機感をうかがわせた。
また教育においても「3年後から順次、小学生・中学生に対して道徳教育が教科になって、教科書になって成績をつける(?)、愛国心教育を一概に否定をするものでないが『愛国心教育』が入ってくる。愛国心に成績をつける(?)、これが、教育委員会などが判断すれば高校受験の内申書にも使われるというようなことになれば」と安倍内閣の下での動きに強い懸念を示した。
長妻代表代行は「安倍内閣でなければ、そんな穿った見方はしないのだが、憲法を蔑ろにする動き等々、安倍総理の体質、戦争観、歴史観をみると、相当心配になってくる」と警戒した。
長妻代表代行は「戦前も昭和8年に教科書が相当右傾化し、軍国主義になったが、この3年で相当変化した。国が誤らないように(民主党の)役割は重くなってくる」と述べた。
また長妻代表代行は「あと、1年、2年、安倍内閣が続いたら、日本社会は後戻りできない(悪い)状況になる。まさに戦前回帰」と安倍政権ストップが必要との考えを示し「参院選挙を頑張るということだ」と緊張感をうかがわせた。(編集担当:森高龍二)