展覧会「祝いのよそほい」ポーラ ミュージアム アネックスで開催 - 資料で振り返る江戸の美意識

2015年12月18日 17:40

ポーラ ミュージアム アネックスが、化粧にまつわる研究活動を続けるポーラ文化研究所の設立40周年を記念し、展覧会「祝いのよそほい」を2016年1月15日(金)から2月21日(日)まで開催する。


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会場では「化粧・女性・美意識」をキーワードに、江戸時代に花開いた「粧い(よそほい)」の源流をたどる。当時の化粧に、装身具、浮世絵から見る往時の洒落た風俗。縁起をかつぎ、めでたさで愛されてきた吉祥の文様たち。そんな江戸の様子を映し出した作品たちが、新しい年の始まりらしい4テーマをもとに展示される。


「嫁入り」をテーマにしたセクションでは、女性の人生の中で大きな節目である嫁入りに関連し、婚礼化粧道具や既婚者の風習であったお歯黒の道具などを展示。さらには、子供ができると眉を剃り落とすなど独自の風習を紐解く「元服」 、吉祥文様の松竹梅や鶴亀が描かれた豪華な打掛などもお披露目する「晴れ(ハレ)の装い」 、女性の衣装や髪飾り、化粧道具などにも描かれ、縁起ものとして好まれた「吉祥文様」 が残りの3テーマに選ばれた。それぞれのテーマが、展示資料をもとに解き明かされる。


時代は変わっても、かつて「見目麗しく」の根底に流れていた心意気や感性は、今を生きる私たちにも息づいているはず。江戸の日本の文化を振り返り、今の「粧い」を見つめ直す、貴重な機会に注目してみて。


【開催情報】

ポーラ文化研究所 40周年記念展「祝いのよそほい」

会期:2016年1月15日(金)〜2月21日(日)※会期中無休

会場:ポーラ ミュージアム アネックス

住所:東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階

開館時間:11:00〜20:00(入場は19:30まで)

入場料:無料


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