基地問題と沖縄振興で島尻大臣発言は罷免に値するのでは―民主・枝野氏
2015年12月16日 21:19
民主党の枝野幸男幹事長は16日の記者会見で、島尻あい子沖縄北方担当大臣が翁長雄志知事の普天間飛行場の名護市辺野古への移設に対する反対姿勢と沖縄振興予算の関係に「全くないとは考えていない」旨の発言をしたことを取り上げ「これだけでも罷免に値するのでは」と強く非難した。
枝野幹事長は「普天間基地問題と沖縄振興は別次元ということは、政府の一貫した姿勢だったはずで、アメとムチで沖縄県民の気持ちを逆撫でするようなことになってはならない。自身も担当大臣だったとき、そうした誤解を招かないようにと事務方にも言われたし、留意した。それを沖縄県選出の島尻氏が、こうした発言をするというのは、これだけでも罷免に値するのではないか」と厳しく閣僚としての発言に自覚を促した。
島尻大臣の発言は15日の記者会見でのことで、翁長知事の政治姿勢が沖縄振興の「予算確保に全く影響がないというものではないと、私自身は感じている」などと語った。一方、菅義偉官房長官は「そこはないと思う」と普天間基地問題は沖縄振興予算に影響しないという考えを示した。(編集担当:森高龍二)