来年に向けて成長テーマを選ぶ3つのポイントは(三井智映子)

2015年12月14日 08:46


*08:47JST 来年に向けて成長テーマを選ぶ3つのポイントは(三井智映子)
 

こんにちは、フィスコリサーチレポーターの三井智映子です。
三井智映子の「気になるレポート」です。

今日は11月末に発表された「野村未来トレンド発見ファンド」取材レポートです。今回取材させていただいたファンドマネージャーの方は、日本株も含め中小型株投資の経験が長い方で、お話を聞いてみると、このファンド、面白い特徴を持っていることがわかりました。ぜひ紹介させて頂ければと思います。

テーマ投信は色々とありますが、このファンドの面白いと思う点は、単一のテーマではなく、環境に合わせて複数のテーマを採用し、また随時テーマを変更していく点にあります。世の中の注目を集めそうなテーマを常に調査して、新しいものを取り入れてくれるのは長期投資向きだなと思います。

成長テーマを選ぶ3つのポイントは・・・

(1)新たな価値の創造(新しい技術/製品/サービスの誕生・進化)、
(2)新興国へのトレンドの広まり(先進国から新興国へのトレンドシフト:消費の多様化、多様なサービスの広まり)
(3)社会構造の変化(高齢化の進展、新広告での中産階級の増加、人口増加による消費拡大)

になります。


具体的な2015年9月末現在での成長テーマは

(1)新技術・新製品・新サービス
(2)インターネット
(3)スマートシティ
(4)フィンテック(金融テクノロジー)
(5)アウトソーシング
(6)インフラ投資
(7)消費の拡大・多様化
(8)高齢化社会
(9)エネルギー革命

だそうです。


はじめの項目、(1)新技術・新製品・新サービスの分野では固定電話から携帯電話、スマートフォンに至るまでの技術変化に投資するようなイメージを持てば良いのでしょう。

その観点から紹介されているのが、米国のハイビジョン画像の圧縮・処理用半導体メーカーであるアンバレラ社(Ambarella, Inc.)です。

もちろん、ファンドで投資するとは記載されていませんが、このようなイメージを持ってもらいたいという意味での記載なのでしょう。アンバレラ社は極めて低い消費電力で高品質な画像圧縮処理を可能とした技術を有しており、ウエアラブルカメラ向け半導体、ドローン登載カメラ向け半導体などの成長分野で多数採用されています。

ここでは書ききれませんが、(2)インターネット~(9)エネルギー革命についても、どこが注目ポイントなのか、どのような企業がそれに該当するようなイメージなのかは、ファンドのパンフレットやファンド紹介ページに記載されていますので、そちらで御確認ください。

成長テーマごとに成長銘柄を合計400銘柄ほどピックアップし、その中から50銘柄程度に厳選して投資するとのことですので、国内では何が投資対象に選ばれるか注目しておきたいですね。

ファンドとは関係ないかもしれませんが、私もまずは(2)インターネットで紹介されていた「セキュリティ」でキーワード検索してみました。


(もちろん、日本企業だけです汗)
UBIC<2158>:法的紛争、訴訟等での証拠保全
ラック<3857>:情報セキュリティ
トレンドマイクロ<4704>:ウイルスバスター
ソリトンシステムズ<3040>:サイバーセキュリティ製品
セキュアヴェイル<3042>:ネットワーク・セキュリティ
アズジェント<4288>:情報漏えい、不正アクセス対策
FFRI<3692>:脆弱性発見を中心としたセキュリティ解析・開発
イー・ガーディアン<6050>:掲示板監視・投稿監視
デジタルアーツ<2326>:情報漏えい対策ソリューション
GMOクラウド<3788>:電子認証サービス
ソースネクスト<4344>:スパイウェア対策、個人情報漏えい対策
ソフトバンク・テクノロジー<4726>:標準型メールを隔離・防御

上記のアンバレラ社の売上高は2014年度で300億円弱ですので、中小型株も十分に投資対象になるのでしょうね。


フィスコリサーチレポーター 三井智映子《TT》

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