北朝鮮の核兵器小型化弾頭化への動き注視 防相

2015年12月12日 13:04

 中谷元防衛大臣は11日の記者会見で、記者団から朝鮮中央通信が「金正恩第一書記が水素爆弾を開発したと発言している」と報道したことに、日本政府がどこまで把握し、どのように受け止めているのかと聞かれ「事柄の性質上、差し控える」とした。

 中谷防衛大臣は「報道については承知している」とした。そのうえで「核開発の状況を含めて防衛省として重大な関心をもって、情報収集・分析に努めている」と述べた。

 また「9月に北朝鮮の原子力研究院院長がウラン濃縮施設、また黒鉛炉を始めとする全ての各施設が正常稼働を始めた旨発言したと承知している」とし「北朝鮮による核施設の稼働は核兵器の製造に使用し得るプルトニウム、濃縮ウランの取得に繋がる可能性があるとともに、更なる核実験で核兵器の小型化・弾頭化の技術が一層進展し得ると考えられる」として「わが国の安全保障上、懸念される」と語った。

 そして「北朝鮮の軍事動向について引き続き重大な関心を持って、様々な情報手段を用いて平和と安全の確保に必要な各種の情報の収集・分析に努めていく」と述べた。(編集担当:森高龍二)

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