トリニティ、Windows 10 Mobile搭載端末「NuAns Neo」を正式発表

2015年12月3日 20:54

あるAnonymous Coward 曰く、 トリニティが11月30日に開催した報道関係者向け製品発表会にて、自社ブランド「NuAns」のWindows 10 Mobile端末「NEO」を正式発表した(公式サイトプレスリリースケータイ WatchEngadget JapaneseITmediaASCII.jpケータイWatchマイナビニュースPC WatchによるContinuum暫定対応の詳細U-NEXTによるプレスリリースPDF)。すでに先行予約が開始されており、2016年1月下旬より出荷を開始する。価格は39,800円(税抜)。

 スペックはミッドレンジでも上位で、CPUはSnapdragon 617(1.5GHz/オクタコア)を採用。2GBのRAM、16GBの内部ストレージを備え、microSDXCカードでのストレージ拡張にも対応する。ディスプレイは5.0インチ(1280×720ドット、防指紋コーティング済み)。カメラはメイン1,300万/サブ500万画素で、バッテリ容量は3350mAh。対応バンドは幅広く、3GはBand 1/6/8/9/19、4G LTEはBand 1/3/8/19/28で、Cat.4に対応し最大150Mbpsでの通信が可能。

 IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1、NFC Type A/B/Fといった通信機能も備える。ノイズキャンセル機能を備えるマイクや近年の端末には珍しいストラップホールも搭載されている。

 また、Continuum for phonesにも「暫定的に」対応する。これはMicrosoftが公表しているContinuumの公式対応SoCはSnapdragon 810/808のみであるため。617に関しては現在検証中とのことだが、代表取締役自ら「Snapdragon 617を採用したのは、Continuumをサポートしたかったから」と語っており、公式対応の可能性は高いとみられる。ただしUSB 3.0に対応しないため、Miracastによる無線接続でのContinuum対応のみとなる。有線接続には対応しない。

 デザインにもこだわっているとのことで、バックカバーは64通りのパターンを作り出せる「TWOTONE」と手帳型ケースと一体化された8パターンの「FLIP」が利用可能。また、非接触ICカードを収納できるスロットも用意されている。パッケージにもこだわり、「使い捨て」にならないよう開封後は貯金箱として活用できるそうだ。

 同社サイトやAmazon.co.jp、U-NEXTなどのオンラインショップと、実店舗ではロフトや三越伊勢丹、インテリアショップのアーノット、高級家具店のBALSの一部店舗のみで販売する。また、ダイワボウ情報システムズやソフトバンクC&S経由で法人向けへの販売も行う。

 新規参入なので当然といえば当然なのだが、この端末は国内で発表された他社Windows 10 Mobile端末の多くと同じく、MicrosoftのCTE (China Technology Ecosystem)という枠組みを用いたもので、製造はODMとなっている。しかし、ODM製品といえば、コストダウンを図り「最小限のカスタム」にとどめたコモディティで没個性的な端末が多い中で、NuAns NEOはスペックやデザインに徹底したこだわりが入っており、それらとは一線を画している。

 そういえば、日本通信がVAIOと企画し発売した「VAIO Phone」が台湾で発売されたパナソニックの「ELUGA U2」と酷似していたため炎上した事例が記憶に新しい。本来はVAIOこそここまで徹底したカスタムを行うべきではなかったのだろうか。

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