高齢者世帯の受給増加で生活保護世帯が過去最多
2015年12月3日 11:57
生活保護世帯が9月に162万9598世帯と過去最多になった。8月に比べ874世帯増えた。前年同月比では1万7645世帯も増えていた。厚生労働省が2日発表した。
また生活保護を受けた人は216万3584人で、8月に比べ228人増えた。一方で前年同月比では1325人減少した。
生活保護を受けた世帯の内訳では高齢者世帯が80万301世帯と全体の49.4%を占めた。前月に比べ1198世帯の増になった。前年同月比では4万1187世帯の増になっていた。
高齢者世帯の増加に比べ、母子世帯は10万4723世帯と前月比で107世帯の増にとどまり、前年同月比では3784世帯の減となった。傷病者や障がい者世帯は44万3138世帯(うち傷病者世帯は25万3386世帯)で前月より13世帯減少。前年同月比では1万2166世帯減少していた。
このほかの世帯では27万2564世帯と前月より511世帯減り、前年同月比では7823世帯の減少となっていた。
高齢者世帯の受給増加は年金収入だけで生活できない世帯が増えていることを浮き彫りにしており、今後も増え続けるとみられる。(編集担当:森高龍二)