南シナ海の中国の行動など注視―中谷防衛大臣

2015年12月1日 22:30

 中谷元防衛大臣は1日の記者会見で、記者団から共同通信の世論調査で南シナ海への自衛隊派遣に52.7%が賛成、39.9%が反対の結果が出た受け止めを聞かれ「わが国にとり、南シナ海の航行の自由とシーレーンの安全確保というのは重大な関心事であり、世論調査の結果はそうした点につき、国民の関心の高さを表すものではないかと思っている」と語った。

 そのうえで、中谷防衛大臣は「防衛省・自衛隊は南シナ海周辺の国々に対する能力構築支援、海上自衛隊と米海軍との共同訓練を行うなど、地域の安定に資する活動に積極的に取り組んできている」とした。

 中谷防衛大臣は、他方「米軍の航行の自由作戦に参加する計画はないし、現時点で常時継続的な警戒監視活動を行う具体的な計画もない」と答えた。

 また「南シナ海での自衛隊活動について、南シナ海情勢がわが国の安全保障に与える影響を注視しつつ、航行の自由、法の支配が貫徹されるよう、様々な選択肢を念頭に置きながら十分な検討を行っていく」とし「南シナ海の中国の行動等につき、現状を注視している」と答えた。(編集担当:森高龍二)

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