特別展「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」開催 - 初期から晩年までのルーツを辿る
2015年11月24日 19:45
特別展「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」が2016年3月23日(水)から2016年5月15日(日)まで、上野の東京国立博物館 平成館にて開催される。計240点が展示される、国立博物館で初の大規模回顧展となる。
[ この記事の画像を見る ]
本展は、日本美術の近代化のために力を尽くした黒田清輝(1866-1924)の生誕150年を記念したもの。《読書》《婦人像(厨房)》《湖畔》《智・感・情》を含む初期から晩年までの代表作を一堂に展示し、洋画の礎を築いた黒田清輝の画業全体を振り返る。
黒田清輝は17歳でフランスへ留学し、師ラファエル・コランや同時代のフランス絵画に刺激を受ける。帰国後、印象派の明るい光の表現を取り入れた画風は、日本の洋画界に新風を吹き入れた。さらに、東京美術大学で西洋画の教育を任され、日本美術のアカデミズムを築く。そして日本洋画を国際的に認められるものとしようと苦闘しながら制作に励んだ。
期間中は、彼の留学時代のフランス絵画も合わせて登場。師のコランや影響を受けたピュヴィス・ド・シャヴァンヌ、バスティアン=ルパージュ、そしてモネ、シスレーら同時期の印象派の作品までをあわせて展示する。オルセー美術館からミレーの《羊飼いの少女》も特別出品。黒田が学んだ同時代のフランス絵画にも、彼の作品のルーツを辿ることができる。
さらに、様々な立場で美術と向き合った個人としての黒田清輝の人生、苦悩、人間関係を掘り下げる。日清戦争への従軍や、留学先での恋など、人間・黒田の実像と魅力にも迫る。
【開催概要】
特別展「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」
会期:2016年3月23日(水)〜2016年5月15日(日)
会場:東京国立博物館 平成館 (上野公園)
時間:9:30〜17:00 (入館は閉館の30分前まで)
※金曜日は20:00まで、土・日・祝日は18:00まで開館
休館日:月曜日
※2016年3月28日(月)、4月4日(月)、5月2日(月)は開館
観覧料金:
一般1,600円 (1,400円/1,300円)、大学生1,200円 (1,000円/900円)、高校生900円 (700円/600円)、中学生以下無料
※( )内は前売り/20名以上の団体料金
※障がい者とその介護者一名は無料です。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。
※前売券は、東京国立博物館 正門チケット売場(窓口、開館日のみ)、展覧会公式サイト、主要プレイガイドにて、2016年1月23日(土)〜3月22日(火)まで販売。
住所:東京都台東区上野公園13-9
アクセス:
・JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分
・東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分