10月の百貨店売上高、前年比4.2%増の4974億円 7カ月連続プラス

2015年11月22日 19:20

 日本百貨店協会が19日発表した10月の全国百貨店売上高(店舗調整後)は、前年同月比4.2%増の4,974億円だった。前年越えは7カ月連続。同協会によると、昨年は台風が2度上陸したのに対し、月全般を通じて穏やかな天候が続いたことや、土曜日が1日増えたことが増加につながったという。

 地区別ではシェアの高い東京(7.4%増)、大阪(6.9%増)が健闘したほか、全18地区のうち16地区が前年を上回った。

 商品別では、5カ月ぶりに主要5品目(衣料品、身のまわり品、雑貨、家庭用品、食料品)全てが前年を上回った。主力の衣料品は、月前半の気温低下で秋冬物が売れ、前年同月比1.5%増となった。前年を上回るのは3カ月ぶり。身のまわり品(5.5%増)や雑貨(15.5%増)も7カ月連続プラスで好調を持続している。

 訪日外国人動向は、昨年10月の免税制度改正から一巡したが、中国の大型連休、国慶節を中心に訪日外国人が増えたことから、購買客数が94.1%増、売上高も96.0%増と大きく伸びた。プラスは33カ月連続となる。

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