自公幹事長、閉会中審査に応じると野党に伝える
2015年11月19日 13:31
自民党の谷垣禎一幹事長は18日、与野党幹事長・書記局長会談後の記者団の質問に「野党のご主張はとにかく臨時国会を開くべきということだった。我々としては特に外交日程等これからもいろいろあり、COP21(パリで開催)を含め、今のいろいろな国際情勢を踏まえると非常にこれは重要になってきて、総合的に判断すると、現実に年内に臨時国会を持つことは極めて困難である」と改めて、年内での国会開会は難しいと強調した。
谷垣幹事長は、その代替として「1月4日から通常国会を開いて、各党が問題に思っていることを議論いただきたい。それに加えて、閉中審査等についても『短かった』といった意見も野党からあるので、これについては委員会でそれぞれ決めることだが、我々も積極的に応じたいので、国対委員長間、国対間で是非調整をしていただきたいということを申し上げた」と国会閉会中の審査には応じていく考えを伝えたとした。
谷垣幹事長は「野党はいろいろご異論もあったようですが、とりあえずそういうことで終わらせていただいたということ」と語った。
また公明党の井上義久幹事長も「来年、わが国で伊勢志摩サミットもあり、一連の外交日程、国際会議は極めて重要で、時間的・技術的に臨時国会を開くのは困難という判断はやむを得ないのではないか」としたうえで「野党から国政上の課題を様々指摘されているので、当面、各委員会の閉会中審査で積極的に議論していただくということがいいのではないかということを申し上げた」と通常国会の前倒しと年内は国会の閉会中審査で対応することで了解を頂くよう野党に求めたとした。
谷垣幹事長は「野党側は『納得できない』ということで、越年でもなんでも今から開いてやるべきではないかということだった」と野党側の姿勢を説明。そのうえで「野党のみなさんにご理解を頂けないかと申し上げた」と語った。(編集担当:森高龍二)