三井不動産の郊外型複合商業施設「EXPOCITY」 フラッグシップに位置付ける
2015年11月17日 17:43
フラッグシップに位置付ける「ららぽーとEXPOCITY」 三井不動産が開発した郊外型複合商業施設「EXPOCITY」(エキスポシティ)が11月19日グランドオープンする。8つのエンターテインメント施設と、305店舗が出店する「ららぽーとEXPOCITY」で構成する。同社「ららぽーと」のフラッグシップに位置付ける。
■過去最多のエンターテインメント施設を誘致
「ららぽーとEXPOCITY」。回遊しやすいレイアウトに仕上げた 延床面積は約22万3,000平方メートル、「ららぽーとEXPOCITY」の店舗面積が約7万1,000平方メートルで、別棟の8つのエンターテインメント館が集積した複合型商業施設だ。回遊性を考慮した構造で、約17万2,000平方メートルの敷地内に、コンパクトにまとめられている。
1970年に開催された大阪万博の地で、「エキスポランド」があった区画に再開発した。従来型の「ららぽーと」は基本的に足元商圏がメーンだが、「EXPOCITY」は車で20分圏内の商圏を意識しつつも、8つのエンターテインメント施設をけん引役に、全国規模の商圏を設定している。
年間の売上高目標は600億円(施設全体)。既存の「ららぽーと」の実績を考えるとやや控えめの数字だ。年間来場者数は、通常時で1,700万人を見込んでいる。三井不動産の商業施設本部、小島浩史リージョナル事業部長は「EXPOCITY」について、「これだけのエンターテインメント施設を集積した既存施設はない」と説明した。
■関西初出店が48店舗
関西初出店が48店舗、新業態が40店舗出店している。アパレル関連テナントでは、「ユニクロ」「ZARA」「ZARA HOME」「無印良品」といった大型テナントのほか、国内最大級の規模で「ポロラルフローレン」が出店する。「RHCロンハーマン」「アバクロンビー&フィッチ」「ホリスター」なども関西初出店だ。
セレクトショップの「ユナイテッドアローズ」や「ビームス」「アーバンリサーチ」も出店している。また、スポーツ系ブランドも集積。「ザ・ノース・フェイス」、ジュンの新業態「ナージー」、「デサントブラン」など、ファッションを意識したテナントも複数出店している。
三井不動産の商業施設本部、坂ノ下忍営業二部長は「『ららぽーとEXPOCITY』を三井不動産のフラッグシップに位置付ける」と意気込みを語った。305店舗は「ららぽーとTOKYO-BAY」(約460店舗)、「ラゾーナ川崎プラザ」(約330店舗)に次ぐ規模感。エンターテインメント施設を多数、集積した新しい商業施設の試みという一面もある。