最も引越し回数が多いのは熊本県出身者―引越しから見える県民性とは
2015年11月14日 23:13
進学や就職、転勤に結婚、引越しと一口に言っても、その理由は様々である。一引越しを経験しない人もいれば、転勤族のように何度も引越しを繰り返す人もいる。
引越し侍は、同社が運営するサイト『引越し侍』の利用者データに基づいて、都道府県別の引越し回数、引越し理由についての調査をまとめた。
全体の平均引越し回数は3.35回となった。引越し回数の割合を見てみると、引越しが初めての人が21.9%、2回目が21.8%、3回目が18.8%、4回目が11.0%、5回目が7.8%、そして6回以上が18.7%だった。
1回目、2回目という人だけで半数近くだが、それに次いで多いのが、6回以上引越しをした人となった。
年代別にみてみると、やはり年代が上がるごとに平均回数も増える傾向があり、最も多いのが50代の4.04回となっている。
ほぼすべての年代間に数値の差がある中、30代と40代は、ほとんど差が無くなっている。これは、10代に進学、20代前半に就職という、引越しを伴う事が多いイベントが、集中しているのに対し、それ以降の結婚、出産、マイホーム購入といったイベントは、20代後半から40代の間に幅広く分布しているためだろうと考えられる。
引越し理由について最も多かったのは、転勤や転職で22.3%、次いで家やマンションの購入で20.8%、環境の良いところへの引越しが、17.6%となっている。
気になる出身地別の引越し回数の平均は、最も多かったのは熊本県で4.23回、2位が鹿児島県で4.13回、3位が広島県で4.11回となっている。以下、上位の2県は、6回以上引越しをしていると答えた回答者の割合が40%を超えていて、引越し回数が多い人の割合も高い。
北海道から九州まで、幅広い地域がランクインしているが、大都市圏から距離のある都道府県が多い傾向にあることがみてとれる。
引越しの平均回数が最も少なかったのは長野県で2.53回、2番目が岐阜県で2.60回、3番目が京都府で2.61回となった。それに、徳島県、沖縄県、滋賀県が続いている。
引越し元となった都道府県別で見ると、引越し回数が最も多かったのは、宮城県と群馬県が同数でそれぞれ3.87回、次いで栃木県の3.73回、続いて東京都、茨城県。関東地方の都道府県が上位を占めている。
出身地別では、引越し回数がさほど多くない関東地方であるが、引越し元別で見てみると、回数が多くなっていることから、関東地方に引越す人は、回数が多くなる傾向にあるといえるだろう。
熊本県人が、最も引越しが多い理由は、明らかではない。一説には「保守的だけれど、新しいもの好きな一面もある」といわれる県民性もあるのかもしれない。(編集担当:久保田雄城)