BaiduのAndroid用SDK「Moplus」にバックドア

2015年11月9日 18:32

 Baiduが提供しているAndroid向けアプリケーションの多くにバックドアがあることが発見された。原因はBaiduの「Moplus SDK」にあるとのことで、このSDKを利用しているほかのアプリケーションも影響を受けるという(トレンドマイクロ)。

 問題のMoplus SDKは、Baiduの应用内搜索(inApp)という機能をアプリから利用するためのライブラリ。「inApp SDK」とも呼ばれているようだ。Baidu製のAndroidアプリケーションの多くで使われているほか、それ以外の開発者によるAndroidアプリでも採用が確認されている。

 このSDKを使用したアプリケーションを起動するとHTTPサーバーがバックグラウンドで起動し、受信したメッセージに応じてさまざまな処理が実行されるようになっているという。これにより端末の情報を外部に送信したり、端末のさまざまな操作を行うことができてしまうようだ。このHTTPサーバーには認証機能などは備えられていないため、待ち受けをしているポート番号さえ分かれば誰もがこれを利用した攻撃を行えてしまうとのこと。

 Baiduが意図的にこの脆弱性を組み込んだかどうかは明らかにされていないが、トレンドマイクロは「Moplus SDK がバックドア型不正プログラムである」としている。なおBaidu側はこの問題を認識し、対処を進めているという。

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