日本生命、三井生命の買収で最終合意 公開株式買い付けへ

2015年11月7日 05:14

 日本生命と三井生命は6日、9月に基本合意した経営統合の最終契約書である統合契約書を締結した。

 日本生命は、経営統合に向けて三井生命の株式公開買い付け(TOB)を実施する。TOBは、9日から12月21日までの予定。価格は、普通株式1株につき560円、A種株式1株につき11万2,000円、B種株式1株につき12万7,273円。買い付け予定株数は約6億株。これにより、日本生命は約3,345億円分の株式を買い取り、17%に相当する株式を550億円で三井グループ企業に譲渡する。このため、日本生命の実質の買収額は、約2,800億円となり、三井生命の株式の83%を保有することになる。

 経営統合後は、三井生命の商号とブランドは変更されない方針。また、日本生命は、三井生命の営業職員チャネルの運営方針(主力商品の供給方針を含む)を最大限尊重し、両社の拠点の統合なども行われない。営業職員チャネルのさらなる強化・発展のために、相互の商品を供給することで商品ラインナップの拡充などの協業を進めるとしている。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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