若手社会人のストレス要因、トップは「職場環境」と「上司」
2015年11月3日 20:08
首都圏に住む若手ビジネスパーソンの8割がなんらかのストレスを抱えており、トップは職場環境と上司、収入――。こんな調査結果が、オウチーノ(本社・東京)のアンケートで明らかになった。「日頃、ストレスを感じることはありますか?」と聞いた結果、「とても感じる」という人が37.5%、「時々感じる」という人が42.5%、「あまり感じない」という人が14.4%、「全く感じない」という人が5.6%だった。「とても感じる」、「時々感じる」と回答した人を合わせると、80.0%がストレスを感じている。男女別に見ると、「ストレスを感じている」と回答した男性は74.8%だったのに対し女性は85.1%と、女性の方がストレスを感じやすいようだ。
調査は今年10月、首都圏在住の20~39歳のビジネスパーソン654名を対象にインターネットアンケートで実施。「ストレスの主な原因は何ですか?」と聞いたところ、最多は「職場環境」で20.4%、次いで「上司」が20.1%、「収入」が19.1%、「労働時間」が17.7%と、仕事関係が上位を独占した。ビジネスパーソンが多くの時間を注いでいる「仕事」にストレスの原因が集中するのは、当然の結果だろう。
男女別に見ると、男性は「労働時間」が21.5%、「収入」が19.9%、「ノルマ、業務量」が19.5%と続く一方、女性は「職場環境」と「上司」が共に22.2%、「収入」が18.4%、「職場の雰囲気」が16.8%、「家族関係」が15.9%と、より人間関係に敏感なようだ。
「ストレスを感じている」人の自由回答では、「仕事で非効率なプロセスを強要される」(32歳男性)や「顧客対応にストレスを感じる」(37歳男性)など、仕事で理不尽なことに直面したケースが多い。
一方、「ストレスを感じない」と回答した理由では、「無頓着、鈍感だから」という理由が最も多かった。「それほど深く気にしない」(35歳男性)、「寝たら忘れる」(38歳男性)など、良い意味で「鈍感力」を身につけている人の方が、ストレス耐性が高いようだ。「没頭できる趣味を多く持っているから」(29歳男性)との声もあった。この12月から、多くの職場でストレスチェックが義務化される。会社員のメンタルヘルス管理が、企業にとってますます重要になるのは間違いない。(編集担当:北条かや)