カワサキZシリーズ最小排気量が日本初公開

2015年11月3日 16:54

 東京ビッグサイトで行われている、東京モーターショー2015のカワサキブースで「Z125 PRO」がジャパンプレミアされた。Zシリーズとしては歴代最小排気量となり、もっとも機敏なスーパーネイキッドが誕生したことになる。

 パワートレインは新設計された空冷125ccDOHC単気筒エンジンで、パワーは販売される国によって違い、9.4ps/7500rpm(インドネシア/フィリピン)、9.8ps/8,000rpm(マレーシア)、9.5ps/8,000rpm(タイ)となり、ストリートライディングに適した、レスポンスが鋭くあらゆる回転域でパワフルな特性を持っている。トランスミッションは常噛4段リターンで、ペタルディスクブレーキを前後に装備し、スポーティさとストッピングパワーを兼ね備える。また、フロントには倒立サスペンションを贅沢にも採用。前後のホイールサイズは12インチと、街中では軽快に走ることができるだろう。ボディサイズは非常にコンパクトにできていて、シート高は780mmと女性でも両足がつくサイズで、車両重量も101kgと軽量。兄貴にあたるZ250の造形も受け継いでおり、ヘッドランプ、シュラウドなど、アグレッシブでスタイリッシュなデザインとなっている。

 かつてカワサキでは、Z125 PROに似ているフォルムの、KSやKSRという小排気量のバイクを販売していこともあった。当時としては珍しかったモタード仕様をいち早く市販車に取り入れたもので、いま見てもその先進的なデザインはまったく色あせていない。しかし、排ガス規制から最終モデルとなったKSR110は2009年に国内での販売は終了した。今回発売されるZ125 PROは、かつてのKSRのDNAも受け継ぎつつ、モタードではなく、スーパーネイキッドとしてZの名称を与えられ復活したものと考えてもいいだろう。

 

 道交法では相変わらず原付きに対しての規制が厳しく、かといって大型バイクは初心者にとってはハードルが高い。現代の若者には維持費が安く、走る楽しみを味わうことができる125ccをおすすめしたいのだが、惜しいのは、Z125 PROは海外販売用モデルということだ。排ガス規制をクリアできるのであれば、ぜひ国内販売も期待したいところだ。(編集担当:鈴木博之)

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