9月の家計消費支出は2カ月ぶり減少―前年比0.4%減

2015年10月30日 10:33

 総務省が30日発表した9月の家計調査報告(速報、2人以上の世帯)によると、1世帯当たり消費支出は27万4309円で、前年同月比で実質0.4%の減少となった。実質マイナスは2カ月ぶりである。自動車関係費や通信費が支出を押し下げた。勤労者世帯の実収入は41万5467円で、前年比実質1.6%減少した。実質マイナスは6カ月ぶりである。

 消費支出の内訳を項目別に見ると、自動車購入費や自動車整備費、通信費などの交通・通信費が前年比実質1.49%減少した。被服及び履物、保健医療費も0.02%、0.01%それぞれ減少した。教養娯楽費も0.24%の減少となった。

 半面、授業料等の教育費、設備修繕などの住居費がそれぞれ0.73%、0.68%増加した。調理食品などの食料や家具・家事用品もそれぞれ0.18%増加した。

 勤労者世帯の実収入のうち、世帯主の収入は34万3807円で、前年比実質マイナス2.4%である。マイナスは2カ月連続である。それに対し配偶者の収入は同1.22%増加した。増加は6カ月連続である。 (記事:南条 誠・記事一覧を見る

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