三菱電機、ポーランドの鉄道車両用電機品メーカーに49%出資―欧州事業を強化
2015年10月16日 16:35
三菱電機は15日、ポーランドの鉄道車両用電機品メーカー、メドコム(MEDCOM)の株式49%を取得すると発表した。資本参加によって協業を加速し、欧州で鉄道車両用電機品の製造・販売・保守体制の強化を図るという。
三菱電機によると、メドコム社は東欧圏を中心に鉄道車両用補助電源装置・推進制御装置などの製造・販売・保守を展開しており、特に、ポーランド国内では高い市場シェアを獲得している。高度なパワーエレクトロニクス技術と高い信頼性を持ち、小型・軽量化に優れた製品を生産している。設立は1988年、資本金は100万ズローチ(約3,100万円)、2014年の売上高は2億4,200万ズローチ(約75億円)。
三菱電機は、今回の資本参加で同社とメドコム社の先端技術の融合による製品競争力強化を図るほか、双方の販路を活用することで欧州での市場拡大を図る。欧州市場での交通システム事業の一層の強化を図ることで、2020年度までに欧州市場での売上高200億円を目指すという。