上半期の輸入車販売、VWを抜いてベンツが首位

2015年10月9日 10:19

 日本自動車輸入組合(JAIA)は6日、2015年度上期(4~9月)の輸入車販売台数(日本メーカー車を除く)を発表。それによれば、首位はドイツのメルセデス・ベンツであり、10年ぶりにトップを獲得した。なお、年度で見ると15年連続で首位を維持し続けていたドイツのフォルクスワーゲン(VW)は、排ガス試験をめぐる不正問題の影響を受けて、2位に陥落した。

 15年上半期の輸入車の販売台数は、前年同期比9.7%アップの13万6897台で、首位のメルセデス・ベンツは前年同期比18.4%アップの3万839台という結果であった。2位のフォルクスワーゲンは前年同期比3.1%ダウンの2万6169台であった。9月単月で見てみても、フォルクスワーゲンは前年同月比9.1%ダウンという結果であり、4ヶ月ぶりに前年同月を下回っている。9月はフォルクスワーゲンの排ガス試験の不正問題が発覚した月であり、日本自動車輸入組合は同問題の影響はないとしているものの、9月下旬にかけて客数が減少するなどの影響が現れていることから、今後業績に対して本格的な影響が現れる可能性もある。

 そのほか、主なメーカーの販売台数は以下の通り。BMWが前年同期比15.9%アップの2万2116台。ボルボが前年同期比7.5%アップの6451台。ジープが前年同期比10.9%アップの 3535台。ポルシェが前年同期比62.8%アップの3426台という結果であった。

 そして9月単月の輸入車販売台数は、前年同月比1.6%ダウンの3万2296台であり、6ヶ月ぶりにマイナスとなった。9月単月での首位は、上半期と同様にメルセデス・ベンツで、前年同月比0.3%アップの8032台であった。9月としては過去最高となる。フォルクスワーゲンが排ガス試験の不正問題で揺れるなか、このままいけば年度でも首位となる可能性が高い。なお、4~9月にかけて、すべての月でメルセデス・ベンツはフォルクスワーゲンを上回っている。逆にフォルクスワーゲンは、現在の問題の収束を急がなければ、年度を通じて大きな打撃を受ける可能性が高まってきた。(編集担当:滝川幸平)

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