復興相は原発再稼働求める自民議連事務局長

2015年10月8日 11:54

 社会民主党の又市征治幹事長は第3次安倍内閣について「新閣僚には、お友達と総裁選の論功行賞が目立つものとなっている」と酷評した。

 また、復興大臣について「被災地出身ではない高木毅元国土交通副大臣が就任した。現地の声が届かなくなることを懸念する。復興相には被災地出身者を充てるべきである。加えて、高木氏は原発再稼働などを求める自民党議員でつくる『電力安定供給推進議員連盟』の事務局長で、高木氏の政党支部が原発で恩恵を受ける企業などから多額の献金を受け取っていた。福島原発事故再生総括担当大臣に、原発推進派で原発マネーと関わりのある高木氏を起用することは、極めて問題で、大きな疑問が残る」と早くも問題視した。

 また、創設された一億総活躍担当大臣に起用された加藤勝信前官房副長官については「自らが参加した自民党議員の有志の勉強会において『マスコミをこらしめる』などと発言があった問題にも対処できなかった」と指摘。

 さらに「一億総活躍担当相は第3次安倍改造内閣の重要政策である、『アベノミクス・第2ステージ』の『新3本の矢』を担当し牽引していくことになるが、『強い経済』は経済再生大臣と、『子育て支援』や『社会保障』も厚労大臣とどこが違うのかはっきりしておらず、権限も曖昧」と提起。

 

 また「一億総活躍は、戦時中の戦意高揚のスローガンであり、国策遂行のために政府の統制下に国民を総動員した『一億総火の玉』を想起させる。『ママさんたちが一緒に子ども産みたいとか、そういう形で国家に貢献してくれればいいな』(菅官房長官)などのように、国民に対し、国家のための貢献を求める安倍政権の姿勢自体に、違和感がある」と右傾化を強める安倍政権をけん制した。(編集担当:森高龍二)

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