ノーベル生理学・医学賞の大村氏、後進の日本人研究者に大きな勇気―安倍首相

2015年10月6日 11:14

 安倍晋三総理は、北里大学特別栄誉教授の大村智氏がノーベル生理学・医学賞を受賞したのを受け、5日、コメントを発表した。

 コメントで総理は「大村氏の業績に心から敬意を表す」とし「今回の受賞は線虫の寄生によって生じる感染症への画期的な治療法に関する業績が世界で高く評価されたもの。日本人研究者の独創的な発想による真理の発見が人類社会の持続的な発展や国際社会に大きく貢献し、世界から認められたことは日本国民として誇りに思う」と祝福した。

 そのうえで、安倍総理は「政府としても、あらゆる分野でイノベーションを起こし続けることを目指し、独創的で多様な研究をしっかり支援していくとともに、研究を担う人材の育成を強力に進めていく」と人材育成と独創性に高い研究に補助金など、支援していくとしている。

 また、総理は大村氏に電話で「先生の研究から生まれた感染症の薬によって、世界で何億人もの人の命が救われているということは日本人として誇りに思います。地道に長年研究を続けてきた成果によって、ノーベル賞を取られたということは後進の日本人の研究者にも大きな勇気を与えたと思います」と祝意を伝えた。

 大村氏の研究は熱帯地域に住む10億人の人々が寄生虫病から救われる特効薬につながった。(編集担当:森高龍二)

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