水没テストに耐えたiPhone 6s、内部には水が浸入
2015年10月4日 19:24
iFixitやIHSのリポートでは水が侵入しにくい仕組みを評価され、1時間の水没テストにも耐えたiPhone 6sだが、2分ほどの水没でも内部には水が浸入してしまうようだ(i Fix Your iのブログ記事、9to5Macの記事、Softpediaの記事)。 修理業者のi Fix Your iは水をためたシンクにiPhone 6sを沈め、2分弱で取り出して分解した様子の動画を公開している。iPhone 6sでは、旧世代のiPhoneでは使われていなかった接着剤でフロントパネルとバックシェルが接着されているという。この接着剤はApple Watchで使われているものと似ており、ケースの隙間から水が浸入することはほとんどないようだ。しかし、コネクターやスイッチ類の隙間、イヤースピーカーやマイクの穴から浸入する水を完全に防ぐことはできないものとみられる。 シンクから取り出したiPhone 6sはマイクとラウドスピーカーを除き問題なく動作していたが、内部の写真ではイヤースピーカー付近やラウドスピーカー、Taptic Engineに水滴が確認できる。また、iSightカメラの表面やLightningコネクター内部にも水滴が付着していたとのこと。EverythingAppleProの水没テストではiPhone 6sが30分程度で動作しなくなっているが、20分過ぎに空気抜きをした際に大量の水が浸入した可能性がある。 ちなみにIHSの試算によれば、iPhone 6s Plus 16GBモデルの原材料費(部品代)は231ドル50セント。これに基本的な組み立て費用4ドル50セントを加えた236ドルを製造原価としている。原材料費はiPhone 6 Plusから16ドル増加しており、増加分のうち3D TouchとTaptic Engineで10ドルを占める。フラッシュメモリーの価格が原材料費に占める割合は過去最低となっており、16GBで6ドル以下。販売価格では16GBモデルと64GBモデルとの差は100ドルだが、原材料費では17ドル程度の差でしかないという。iPhone 6sの分析は終わっていないが、iPhone 6s Plusとの違いからみて製造原価は211ドル50セント程度と予測しているとのことだ(IHSのニュースリリース、9to5Macの記事)。 スラドのコメントを読む | アップルセクション | スラッシュバック | ハードウェアハック | アップル | iPhone
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